BLACKBOX
BLACK

テロか、操縦ミスか、陰謀か—— 音声分析官が聴いた航空事故の戦慄の真相とは

音だけで真実を暴け!

BOX
ピエール・ニネ  ルー・ドゥ・ラージュ  アンドレ・デュソリエ

映画『ブラックボックス 音声分析捜査』公式サイト

監督:ヤン・ゴズラン

フランスで観客動員120万人突破の大ヒット!!

最新型航空機が墜落、乗員乗客全員死亡!事故の謎を解くカギは、残された〈音〉だけ。航空機業界の闇に立ち向かうのは、孤高の音声分析官—。

ヨーロピアン航空の最新型機がアルプスで墜落! 乗客・乗務員316人全員の死亡が確認される。司法警察の立会いの下、航空事故調査局の音声分析官が、ボイスレコーダー、通称“ブラックボックス”を聴く。いつもなら責任者のポロックに同行するのは、最も優秀なマチューだったが、天才的なあまり孤立していた彼は外されてしまう。だが、まもなくポロックが謎の失踪を遂げ、引き継いだマチューは「コックピットに男が侵入した」と記者会見で発表する。やがて乗客にイスラム過激派と思われる男がいたことが判明。マチューの分析は高く評価され、責任者として調査をまとめるよう任命される。本格的な捜査に乗り出したマチューは、被害者の一人が夫に残した事故直前の留守電を聞いて、ブラックボックスの音と違うことに愕然とする。今、マチューのキャリアと命をかけた危険な探求が始まる──。

マチューには、『イヴ・サンローラン』でセザール賞を受賞した、美しさと繊細な表現力が光るピエール・ニネ。音を聞くだけで、故障ならどの箇所か、事故なら何と接触したのか、事件なら犯人の人物像まで割り出す、音声分析官という真のプロフェッショナルを、徹底的にリサーチして作り上げた。マチューの妻で新型航空機の認証機関に勤め、夫にも言えない秘密を抱えるノエミに『夜明けの祈り』のルー・ドゥ・ラージュ、調査局の冷静沈着なレニエ局長にフランス映画界の重鎮、『パリよ、永遠に』のアンドレ・デュソリエ。監督は『パーフェクトマン 完全犯罪』のヤン・ゴズラン。
フィクションかリアルか、加速するスリルの中、音声分析官が暴く航空機業界の知られざる闇とは──?

〈ブラックボックス〉とは?

飛行データと操縦室の会話と音声を記録するために航空機に搭載されている装置。航空機事故調査のために使用される。名前の由来は墜落時の衝撃と熱に耐えられるように厳重に密閉されていることからきている。色は黒ではなく、耐熱塗料が塗られた赤やオレンジが一般的。

音だけで謎を解け!真実を聴き逃すな!!聴覚が暴走する体感型サスペンススリラー!

ピエール・ニネ
PIERRE NINEY

マチュー

ルー・ドゥ・ラージュ
LOU DE LAÂGE

ノエミ

アンドレ・デュソリエ
ANDRÉ DUSSOLLIER

レニエ局長

監督・脚本
ヤン・ゴズラン

1977年3月28日生まれ、フランス・オーベルヴィリエ出身。
99年パリ第8大学に入学し、映画を学ぶ。03年、初の短編映画『Pellis』でヴィルールバンヌ短編映画祭にて審査員賞を受賞し、映画監督としてのキャリアをスタートさせる。07年には『Écho』でジェラルメ国際ファンタスティカ映画祭短編映画賞を受賞。10年には初の長編映画『CAGED-監禁-』がスクリームフェストホラー映画祭で作品賞、監督賞等5つの賞を受賞する。その他、主な監督作品にピエール・ニネ主演作『パーフェクトマン 完全犯罪』(15)、『バーン・アウト』(17)がある。

COMMENT

順不同

この映画はヒッチコックのDNAを現代に蘇らせた傑作だと思った。『サイコ』を思わせる、オープニングのワンシーンワンカットから引き込まれ、「音」が主題なところも、洗練された現代のヒッチコック!センスも抜群でした。/寺岡呼人さん(ミュージシャン・音楽プロデューサー)
視覚よりも聴覚を研ぎ澄ませる映画は初めてでした。ブラックボックスの音声解析シーンでは、どんな音が隠れているのか、思わず息を止めて耳を澄ましてしまいます。一瞬たりとも耳が離せない、音から真実が解き明かされていく、新感覚のサスペンス映画です。/岡田卓也さん(イヤホン・ヘッドホン専門店e☆イヤホン)
主人公がブラックボックスの音を徹底的に分析していくことにつれ、最新型の旅客機の墜落事故原因が二転三転していき、専門的な立場からしても、最後まで息を抜けない。操縦席の様子、ブラックボックスなどは全て本物同様で、迫力、真実味がある。/小林宏之さん(航空評論家/元日本航空機長)
恐ろしいほど緻密に練り上げられたプロット、綿密なリサーチに基づくリアリティ、そして制作中に起こった複数の航空事故によって証明されてしまった先見性。『ブラックボックス 音声分析捜査』は、2020年代の新自由主義社会に警鐘を鳴らす、近年稀に見る秀逸なポリティカル・スリラーだ。/宇野維正さん(映画ジャーナリスト)
久々にハラハラのめり込んだ。テロか?事故か?それとも?――ひねり加減は二転三転を超えて、四回転半くらいだ。彼の発見する「音」が聴き取れるか、ぜひ挑戦してほしい。/中村千晶さん(映画ライター)
主人公に聞こえているその“音”を自分も聞き分けたくて聞き耳を立てる、
      謎を解きたくてスクリーンに前のめりになる、最後までグイグイ引っぱってくれるサスペンススリラーとしての面白さ、堪能しました!/新谷里映さん(映画コラムニスト)
想像を上回る面白さ!「音声分析」という特殊技能を持った主人公のキャラクター設定がとにかくいい!裏切りや陰謀が渦巻く航空業界における企業サスペンスでありながら、感情に訴える作品。二転三転するトリックをシムレスに盛り込む脚本力が見事で、最後まで気を抜けない。/立田敦子さん(映画ジャーナリスト)
国家機関協力のもと、航空機事故調査のプロセスをリアルに再現したばかりか、始終緊張感みなぎる演出と中盤からのとてつもないスピード感に圧倒されるばかり。観た人だけが共有できる真相にご期待を。/よしひろまさみち(映画ライター)
この映画には「音」の可能性が凝縮されている。「音」が重要な証拠となり得ることを証明した画期的な作品だ。主人公が使用している各種機器類やソフトウェアに至るまで、実際に我々が行う分析捜査と類似している点が数多くあり、極めて精巧な作品と言える。DNA捜査に次ぐ新たな可能性がついに白日の下に晒された。/村岡睦稔(一般社団法人 千葉音声研究所/音声分析主幹)